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2021年1月更新

新型コロナウイルス? せき・くしゃみで勘違いされたくない!

良くも悪くも、新型コロナウイルスが日常生活と一体化した今日。手洗いや消毒、マスク着用などの習慣化によって、インフルエンザなどのほかの感染症にかかる割合は激減しているそうです。その一方で増加しているのがコロナハラスメント、通称「コロハラ」です。せき込んだりくしゃみをしたりしたときの周りの目が怖いという方も。乾燥してせきやくしゃみが出やすい冬、花粉症シーズンの春先をうまく乗り切るには…?

マスクをつけながら咳をしている男性イメージ

目次

まずは乾燥を防いで出にくくすること!

Point

  • 周囲に人がいるときはマスクを着用する
  • マスク不要の場では、のど飴をなめたりこまめに水分をとったりする
  • 加湿器があるとベター(ぬれたタオルを室内に干すだけでもOK)

冬は空気が乾燥する季節。
よく晴れて冷える日は、のどや鼻が乾いた感じがしませんか?
のどや鼻は、ほこりや細菌、花粉などの異物をキャッチするために、粘膜で覆われています。
粘膜は、ふだんはいい感じに湿った状態になっているのですが、空気が乾燥すると粘膜が乾きます。
すると、のどや鼻の粘膜が異物によって刺激を受けやすくなり、その異物を取り除こうとして、反射的にせきやくしゃみが出るというわけです。

とくに注意が必要なのは、口呼吸の人!
のどの乾燥を防ぐために重要な役割を担っているのが鼻なんです。
空気は、鼻から入ると、鼻汁や空気中の湿気などによっていい感じにうるおい、のどの粘膜のうるおいが奪われないようにしてくれます。
しかし、口から入った空気は、鼻のようにうるおす構造を通らないため、乾燥したままの空気がのどにダイレクトアタックし、のどが乾燥してしまうことに…。
要するに、口呼吸の人は、鼻呼吸の人よりもせきが出やすくなるんです。

というわけで、せきやくしゃみを防ぐには、当たり前のことですが、のどと鼻をうるおしてあげること!
幸か不幸か、人前ではマスク着用がほぼマストなので難しくはないですね。
ただ、マスクをずっとしていると、のどや鼻はうるおいますが、マスクの擦れなどで肌が荒れやすくなるという心配も。
そのため、マスクをしない場では、のど飴をなめたり、こまめに水分をとったりするのがおすすめです。
加湿器もあればよいですが、ない場合はぬれたタオルを干しておくだけでも十分に加湿できます。

症状が出てしまったらコレ!

いくら乾燥を防ぐようにしていても、かぜをひくときはひいてしまいますし、花粉症の人はその時期になればいろんな症状が出てしまいます。

症状が出てしまったら、医薬品で改善しつつ、日常生活により気をつかうのみ。
かぜの場合はかぜ薬、花粉症の場合は…症状によっていくつかパターンがあるので後述しますが、出た症状に合った医薬品を選ぶことが症状改善の近道となります。

かぜはかぜでも、熱が出ていない場合は?

発熱を伴うかぜの場合は、総合かぜ薬を飲んで、栄養と静養をとることが大事ですが、とくに熱はなくて、鼻炎症状やのどの腫れだけがあるという場合もありますよね。
いわゆる、「鼻かぜ」「のどかぜ」というものです。
そういうときには、その症状に特化した医薬品がおすすめ。
総合かぜ薬には、必ず熱を下げる成分が入っているので、熱があるときにはそれでいいのですが、熱がないのに総合かぜ薬を飲んでも副作用を起こすリスクが高まるだけです。
「かぜかな?」と思っても、症状が限定されているのであれば、鼻炎薬やせき止め薬、医薬品のトローチなどを使ったほうがよいでしょう。

花粉症やアレルギー性鼻炎の症状はどうすればいい?

花粉症で鼻水や鼻づまりなどの鼻炎症状が出ると、鼻呼吸がしにくくて、どうしても口呼吸になりがちですよね。
すると、その分のどが乾燥しやすくなってせきが出やすくなり、負のスパイラルへ…。
とくに鼻づまりがつらいという場合には、点鼻薬で症状を改善してもらいましょう(ただし、使い過ぎると逆に鼻づまりを起こしてしまうので用法・用量を守ることが大切です)。
鼻水やくしゃみがつらいという場合には、飲み薬の鼻炎薬がおすすめ。
飲み薬の鼻炎薬は眠くなりやすいから、眠くならないものがいい」という場合には、漢方薬の小青竜湯を使ってみてください。
また、鼻腔拡張テープで物理的に鼻通りを良くしてあげるのもいいですよ。

ご自身の症状のとくに何がつらいのかによって、アイテムを使い分けると効果的です。
いろいろな種類があるので、詳しくは薬剤師や登録販売者に聞いてくださいね。

せきもくしゃみも体の防御反応なので、出てもしかたないのですが、コロナ禍で新しい生活様式が定着しつつある今はなかなか周りの目がつらいところ。
日常生活でしっかり予防しつつ、どうしても出てしまいそうなときは、厚生労働省が通知している「咳エチケット」を心がけながら、かぜや花粉症など思い当たる節があれば、適切な医薬品などで対処するようにしましょう。