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2021年6月更新

おうち時間でしっかりケア! 適切なオーラルケアのためのアイテム選び

コロナ禍になって、口臭や虫歯、歯周病など、口の中の状態が悪くなったという人が増えていると聞いたことはありませんか? マスクをすることで、口呼吸が増えたり、水分補給がおろそかになったりするために、口が乾燥し、口内細菌が増えてしまうことが原因のひとつとされています。また、そもそも外出自粛によって、歯科医の受診を控えてしまう人が多いということもあるそうです。6月4日からの1週間は「歯と口の健康週間」。これを機に、ご自分のオーラルケアを見つめ直してみませんか?

目次

虫歯・歯周病予防の基本はブラッシングによるプラークコントロール

口内環境をいい状態に保つためには、毎日のお手入れが重要なのは言うまでもありません。お手入れとはつまり、「プラークコントロール」
プラークとは歯垢のことで、歯に付いた食べ物の残りカスをもとに細菌がつくり出すものです。プラークには多くの細菌が棲み着いており、虫歯や歯周病、口臭などの原因となります。

プラークをそのままにしておくと、やがて唾液に含まれるカルシウムやリン酸によって、石のように硬い歯石になります。歯石は、表面がざらざらしているため、細菌が付着・繁殖しやすく、それだけ歯周病などを引き起こすリスクが高まります。しかも、歯石になってしまうと、通常の歯みがきでは落とせないので、歯科医で取り除いてもらうしかありません。

そこで、歯石になる前のプラークを取り除く「プラークコントロール」が重要となるのです。
プラークコントロールの基本はハブラシによるブラッシングです。というのも、プラークは粘着力があり、うがいだけで取り除くことができないため、ハブラシなどで物理的に落とす必要があるのです。また、歯と歯の間、歯と歯肉の境にあるプラークは、ハブラシだけでは落としにくく、残ってしまいがちです。そのため、プラークをしっかり取り除くためには、ハブラシのほか、歯間ブラシデンタルフロスなどを使い分けて、効果的な清掃を心がけることが大切なのです。毎日、できれば毎食後、ていねいにしっかりと行いましょう。

効果的なプラークコントロールのためには、ハブラシの状態も重要

しっかりとプラークコントロールするためには、使用しているハブラシの状態も重要です。というのも、ハブラシの状態によっては、同じみがき方でも、プラークの取れ方が違ってくるためです。
ハブラシは、使い続けていくうちに、毛先が広がったり、汚れが付いたりと、どんどん劣化していきます。毛先が広がると、当然、新品の形状で想定されているほどのブラッシング効果が得られなくなります。また、使用後の保管状況によっては、ハブラシに付着した細菌が繁殖して、歯みがきのたびに口の中が細菌だらけになってしまうといったことにもなりかねません。ハブラシの状態が良くないと、しっかり歯みがきしたつもりでも、プラークを落としきれず、虫歯や歯周病のリスクが高くなってしまうのです。

今お使いのハブラシを見てみてください。パッと見大きな変化がなくても、よく見ると、ほんのちょっと毛先が広がっていたり、毛先の弾力性が落ちてきたりしていませんか? ハブラシは、まだ使えそうだなと思っても、1カ月程度使用したら新品に交換したほうがいいとされています。もちろん、それより早くハブラシの状態が変化してきたら、1カ月を待たずに交換したほうがいいでしょう。

歯みがき粉は、歯や口の状態に合わせて選ぶ

歯みがき粉には、化粧品、医薬部外品、医薬品の3種類があります。
化粧品の歯みがき粉は、研磨剤や発泡剤、湿潤剤などで作られています。使用時にブラッシングを行う歯みがき類で、むし歯を防ぐ、歯を白くする、歯垢を除去する、歯石の沈着を防ぐ、などの効能が認められています。ただし、この効能は、あくまでブラッシングをすることが前提で、ブラッシングの効果を補助するものです。
医薬部外品(薬用歯みがき)の歯みがき粉には、歯の質を強くするフッ化物抗炎症成分殺菌成分などが配合され、むし歯や歯周炎・歯肉炎の予防、歯石の沈着を防ぐ、などの効能があります。化粧品の歯みがき粉と似たような効能ですが、こちらには「使用時にブラッシングを行う歯みがき類」という但し書きがありません。
医薬品も医薬部外品と同様、抗炎症成分や殺菌成分などが配合されますが、主な効能は、歯周病(歯肉炎・歯周炎)に伴う諸症状(歯肉の出血・発赤・はれ・うみ・痛み・むずがゆさ、口のねばり、口臭)の緩和、口内炎などとなっています。

このように、歯みがき粉にもいろいろな種類があるので、価格や香りなど、好みで選ぶのもいいですが、適切なオーラルケアを実践するためにも、歯や口の状態に合わせて選ぶようにしたいものです。場合によっては、いくつかの種類を使い分けるというのもいいですね。

なお、そのほかのアイテムとしては、デンタルリンス(液体歯みがき)やマウスウォッシュ(洗口液)、食事のあとや口臭ケアに用いるガムやグミなどがあります。通常のブラッシングのあとや就寝前、出先で食事をしたあとなど、場面に応じて使ってみてはいかがでしょうか。

マスクの着用や受診控えなど、口内環境が悪化しやすいご時世です。おうち時間が増えた分、これまで以上にオーラルケアに時間を使って、歯や口の健康維持に努めましょう!